様々な臨床検査や画像診断技術の向上など、現代医学の進歩には目を見張るものがあります。
これらは、病気の進行状態の把握や治療方針の決定に、大いに役立っているようです。
聞くところによると、注射で痛みをコントロールする専門科もあるとのこと。 いざという時には頼もしい限りです。
ただ、多少の疲労は感じつつも、日々の生活を送れている方々にとっては、
「病気になりたくない」
「なんとか予防できないものか」
「なるべく薬には頼りたくない」
というのが本音なのではないでしょうか。
一方、科学的な説明には乏しいものの、経験的に培われてきた東洋医学には
「未病を治す」
という言葉があります。
これは、「病気になる前にその要因となるものを取り除く」という意味です。
まさに予防医学に通じるものだと言えます。
このような考え方に基づく当院では、みなさま一人一人の姿勢や生活習慣に着目したうえで、
影響の出ている筋肉や関節の調整と経穴（ツボ）への刺激を行います。
それによって、血流はもちろんリンパや脳脊髄液などの還流が促進されたり、
大脳と全身の感覚受容器とを結ぶ神経伝達が改善されたりするのです。
確かに、経験医学や整体療法などに頼らなくとも、バランスの良い食事と充分な睡眠、そして適度な運動を実践すれば、
病気になりにくい身体をつくることは可能かもしれません。
しかし、その規則正しい生活を送ること自体が、現代人にとって最も難しいことでもあるのです。
痛みやコリ、可動制限などの症状がなくても
「なんとなくだるい」
「疲れが取れにくい」
「頭がすっきりしない」
「手足が冷える」
ということはありませんか。
それこそ『不定愁訴』と呼ばれる病気の一歩手前の状態なのです。
このような身体のサインを見逃さず、早めの施療で健康を維持していきましょう。